かわむらの
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村山刺繍店染名古屋帯 横段蒔絵文

お盆期間に入ったタイミングでの台風直撃、心配されますね。今日は来店のご予約を頂いていたお客様も多かったのですが、全て他の日に変更になりました。大きな被害なく過ぎてくれれば良いのですが。

さて、今日も村山刺繍店からの新作を紹介します。

塩瀬染帯「横段蒔絵文」

横段に染め分けた上から金描きと金の刺繍を施し、正に蒔絵の質感を表現した一品です。深みのある緑と海老茶も非常に印象的。

茶は江戸の人々に好まれたと言われる色で、実に多彩な色が展開されました。これは度重なる華美禁止令の影響によるもので、華やかな色を身にまとうことを禁じられた中、鼠や茶のような地味な色の種類を増やすことでお洒落に取り組んだことが理由となります。この二色の種類の多さを表す「四十八茶百鼠」と言う言葉も生まれ、それは同時に江戸の人々の美意識の一面を表しているとも言われます。

そんなところから私はこの一品に江戸的なものを感じているのですが、同時に金彩と刺繍の表現からはどことなくエキゾチックな雰囲気も感じます。こういう多面的な顔つきは、そのまま着物との相性の幅広さに繋がるでしょう。カジュアルからセミフォーマルまで、または合わせる柄も幅広くカバーしてくれます。

(ハラ文)

塩瀬の生地も地厚で、存在感の高い帯です。この秋向けにおすすめします。

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