かわむらの
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綿大島と小千谷兵児帯

今朝の富士宮はまだ雨にならず、家の窓を開けるとこの時期らしい爽やかな空気を感じることが出来ました。暑すぎもせず、寒くもなく、本来ならそういう日々をもっと味わえるはずなのに、何で梅雨入りしますかね…このあとも雨予報ですね。

5月も終盤に入り、着物歳時記としては単衣の季節に入っていきます。近年の気温の変化に対応して、特に普段着では自分の体感で選んで良いという風潮になってきました。必ずしも昔の衣替えを守らなくても良いわけですが、それでもその季節に近づいてきた方が気分も上がるものですね。

今日は単衣の普段着、それも本当に家やその周辺で楽しめる組み合わせを紹介します。

綿大島に昨日入荷した小千谷兵児帯を合わせてみました。「綿大島とは何ぞや」と、数年前にSNSに載せた時に同業の皆さんから聞かれたものです。非常に細い番手の綿糸を用いて製織し、綿織物にして大島の風合いに近い感覚に織り上げたものです。下染めにも車輪梅を用いています。機械織なので大島の名がついている割りにお値打ちで、当店のお客様にも非常に喜んでいただきました。

昨日ここでお伝えしたように、簡単に結んで。独特の風合いが伝わりますか?この組み合わせのままで男性にも向きます。

外に出にくい日々が続くなか、家時間に変化をつけるために気軽な和装を取り入れる方が多くなっています。女性は元より、男性のリモートワークでも着物が取り入れられているようですね。外国の人とリモートで会談する際など、非常に喜ばれたりするそうです。リモートによって逆に着物に近づいてもらった好例ですね。

今年はこういったカジュアルアイテムにより力を入れていきます。お客様の声からアイデアをいただくことも多いので、皆様のご要望など遠慮なく仰有ってください。宜しくお願い致します。

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