かわむらの
日々
ふだん着物
お盆に入った頃から連日の雨。外へ出るなと言われている現状では、行楽日和になるよりは諦めがついて良いのかもしれません。しかし、憂いなく色々なことが出来るようになるのは一体いつになるのでしょうかね?一日も早くそんな日が戻ってくれることを願います。
遡ってこの一年半ほどは、当店の動向もコロナの影響を大きく受けました。流行が認知された昨年春より、結婚式やお茶会などが行われなくなりました。当然そういった場所に着ていく訪問着などフォーマル物が出にくくなり、受けていた注文もいくつか流れてしまいました。これは大変なことになったぞと思っていたところに発注してあった浴衣や麻織物などが次々に到着。(イベントもないのにこんなものが売れる訳がない)と焦りましたが、意外や昨年の当店ではこれら夏の普段着が好調で、店としても随分と助けてもらいました。
今年もその流れは続いていて、一昨年と比べてもこの部門だけは優良な成績を残しています。イベントもなく、外で楽しむことが憚られる状況の中にあって、日常をいかに楽しむかを考えた時に「和」を取り入れることを選んでくれる人が多かったようですね。当店が繰り返しアナウンスしている「夏は着物ライフ入門に最適な季節」という言葉に反応していただいた方もいらっしゃいました。
盆を迎え季節は秋に向かいますが、これからの季節を楽しむのに好適品も揃っています。
小千谷の綿縮。麻のものに比べて透けず、単衣時期に最も快適なアイテムです。(夏も通しでおすすめしていますが)
近江の綿麻縮。上の小千谷と同様、綿の割合が多く透け感が少ないため今からの時期におすすめです。コストパフォーマンスにも優れてますね。
木綿着物の中でも手に入れやすく、着心地の爽やかさからも人気の高い片貝木綿。こちらも単衣時期の普段着として強い味方です。
そして久留米絣。久留米は季節問わずに支持されてますね。昨年も多くの皆様にお見分けいただきました。今年もしっかり揃えます。
こんな時代にあっても皆様の心に安らぎや潤いを与えられるよう、日常に取り入れやすい着物を提案していきます。ぜひご覧ください。