かわむらの
日々
帯合わせ
濡れ描きの竹
旬の食べ物を頂くことで、その季節が到来したことを実感するものです。今の時期なら筍ですね。先日、初物を頂いて堪能しました。年を重ねるほどこういったことが楽しみになります。
この時期が来ると出したくなるのがこちら。
生地に直接筆を振るう濡れ描き技法で、林立する竹を描いた一品。
アイテム分けすれば小紋ということになりますが、そういった枠にとらわれない個性が前に出ています。着ながらにして森林浴できそうな緑。
帯合わせは、単衣での着用を想定してこちらを。同じく無線友禅で木賊に遊ぶゲンゴロウを描いた絽の九寸帯。柔らかい緑の地色で、個性的な着物に上手く寄り添います。竹林の先にある水場の情景といった感じで、題材の涼やかさもなかなか良いかなと思います。
新緑の季節もすぐそこまで来ています。活動的に楽しめるといいですね。