かわむらの
日々

帯合わせ

色無地と博多八寸帯

気温もだんだんと上がってきて、コロナへの認識も大きく変化した最近では、お出かけや各種イベントの話をよく聞くようになってきました。そうなってくると自然に衣装への関心も高まるようで、様々なご相談が寄せられてきます。

コロナ以前からその傾向は続いていましたが、何かのイベントに出席するためのスタイルとして、堅すぎず崩しすぎずのコーディネートが求められることが多いですね。自然、柄がないために融通自在に合わせられる色無地が再評価されることになっています。今日は、中でも特にベーシックな素無地に博多八寸帯の組み合わせを二点紹介します。

まずはこの一点。西村織物の八寸「柘榴文」

薄い水色に染めた浜縮緬地に、同系色での組み合わせです。無地に対してなので、より動きがあり大胆な文様を意識して選びました。同系色ゆえに比較的すっきりとまとまっていると思います。

 

もう一点。同じく西村織物の八寸「屋久杉文」

屋久杉の年輪を表したという、なかなかの個性派。本当は小紋など柄のあるものでバチっと合うコーディネートをお見せしたかったのですが、現実的にはこうして無地ものと合わせるのが個性を出せるのかなと思います。

柄合わせの悩みがないのが色無地の特長でもあります。ちょっとクセのある帯を積極的に活用してオシャレを楽しむのも一手ですね。

 

©呉服のかわむら