かわむらの
日々
帯合わせ
四角形ブーム
忙しさにかまけて更新を怠っている間に、12月もはや半ばに差し掛かろうとしています。やり残したことも多々あるような気もしますが、この年になってくると焦りの気持ちさえ起こらず、ただ流されるが如くの心境で日々を過ごしております。
ただ、取引先さんたちは未だその心境には達していないようで、昨日12月9日には各社ラッシュの様に当店を訪れてくださいました。月初の売り出しを終えたスタートの月曜日に品見せをする相手として真っ先に思い浮かべてくれているということで、大変光栄に感じると共に、この小さな店にそんなに期待しないでくれよとも思ってしまいます。まあ、業界発展のため微力ながら貢献したいと思う次第です。
紹介品は、前々からの約束で制作してもらっていたフジモトさんから。
小紋と染九寸帯です。合わせたわけではないのですが、図らずも四角形という共通項で括られる仕上がりになったので、せっかくですからコーディネートしてみました。
金彩友禅で四角を飛び柄に散らしました。手仕事の繊細な表現が見どころの一品です。
アイテムとしては小紋ですが、付下げ的感覚で着用していただけることを目指しました。いわゆる着物警察という方々には秘密にしておいてもらいたいのですが、その辺りのボーダーをぼやかして着てもらおうかと。元々、付下げ柄というのは柄が全て上向きになっていることを指しているので、それならば四角なら上下もないからという考え方です。
染九寸の枡形文様は、かなり以前にやってみたテーマのアレンジ版です。濃い紫地と鱗文を描き足したことで、よりシャープで粋な感覚に仕上がりました。
年齢、季節を問わず幅広く着用していただけます。おすすめな組み合わせですね。