かわむらの
日々
帯合わせ
糊の仕事 新作付下げ
投稿を怠っている間に、すっかり季節が進みましたね。季節外れの暑さなんて言っていた日々から、進みすぎの寒さを感じる毎日です。
季節も良くなり、またコロナ等に対する考え方が変わったことが影響しているのか、この秋は色々な行事が復活してきていることをより強く感じます。当店のお客様の間でも、目に見えて活動が活発になってきていますね。ありがたいことです。
今日は、この秋に上がりたての新作を紹介します。

真糊糸目で若松を表した付下げ。フジモト制作の一品です。

精緻な描き味が見所です。細かな仕事ぶりは近くで見ると当然によく分かりますが、離れて見ても豪華さとして感じられます。友禅の仕事として、強く誇れるものだと思いますね。

相方として、増盛の焼箔袋帯をのせてみました。こちらも現在では稀少になった技術のものです。

枯山水を意匠化して表現した独創的な文様です。付下げの地色である深い緑のなかで、印象的に映るでしょう。重みのある大人感覚の組み合わせになったと、一人悦に入っております。
お出かけや各種行事への出席が多くなる季節を迎えます。和装で楽しみをより増すお手伝いが出来ればと、こちらも楽しみにしております。