かわむらの
日々

帯合わせ

夏に見るのもまた良いものです

少し動いたでけで汗ばむ季節になってきました。本来、呉服屋なんて職業は体を動かすことも少ない筈ですが、反物を広げる、巻くなどの簡単な動作でも汗をかいたりしております。類は友を呼ぶのか、取引先の皆さんも汗っかきが多いように見受けられ、これからのシーズンはお互いに注意が必要になってきます。

こんな季節だからこそ、今日はこんな一品で。

雪持ちの松竹梅を描いた染九寸。制作は染の一富司です。

今はなき染の北川を系譜に持つ染匠らしく、かつての北川作品を彷彿とさせる絵画的表現が特徴ですね。しんしんと降り積もる雪の情景の、その先に広がる世界を想像したくなってきます。

ハラはこんな感じ。雪の舞わせ方も絶妙だなと個人的好みから感じております。着物との組み合わせによって様々な情景や世界観を表現できそうで、そのあたりに面白みがある帯だと思いますね。

と言いつつ、無難な合わせ方を紹介してしまいます。フジモト制作の付下げ「若松」と。

新年会などの着用シーンを想定して、華やかさと重厚さを併せ持った感覚でまとめてみました。

しばし暑さを忘れて冬の情景を楽しんでみましたが、いかがでしょうか。これから私は外に出る用事に向かいます。頭の中にはこの景色を描きながら行ってまいります。

©呉服のかわむら