かわむらの
日々

今日は本来なら、昨日投稿した四字熟語の袋帯の組み合わせ例を載せようと思っていたのですが、ありがたいことにお客様の目に留まり、お買い上げいただくことになりました。なので、違う組み合わせ例をお届けします。

千切屋の小紋に梅垣織物の袋帯。帯締めは井登美の「れん」のものです。

黒地に飛び柄の源氏香。題材も柄配置も非常にオーソドックスですが、その中に確かな粋さを感じさせる一品です。色違いで数反揃えてありましたが、軒並み好評をいただきました。個人的にいちばん好みなこの黒地が最後の一点となりました。

相方には梅垣さんの袋帯を。松皮取唐花文。全体的に抑制の効いた表現で、上品にまとめてくれたといった印象です。梅垣さんのこの帯の良さは、今日の小紋のようなカジュアルに合わせても良し、付下げや訪問着も良し、留袖や、柄によっては振袖でも合うものがあるくらいの万能さです。

自分が前に出すぎることなく、全体として輝くように引き立ててくれる、まさに人としてもそうありたい理想的な存在ですね。ただ、やはりそれは自らの質の高さがあって初めて出来ることなんですよね。

今日の組み合わせも、現在の着用シーンならとても幅広く行ける感覚だと思いませんか。基本に忠実だけれどもそれだけでない、上品に目立つ着姿になると自画自賛しつつ、投稿の締めとさせていただきます。