かわむらの
日々
一つ身着物 初着
定点観測。
午後になってまた厚い雲に覆われた富士山。その下では厚い雪化粧が行われているはずです。
ちなみに午前中はこんな感じに見えていました。見慣れた冬の富士。感じることは皆同じなのか、今朝からずっと地元の友人たちのインスタグラムはこのお姿で賑わっておりました。
今日の紹介品はこちらで。
既に商品紹介ページにも掲載したものですが、初宮参りの時の初着を。まずは絞りの一品。
きっちり丁寧な仕事がなされたボリューム感溢れる仕上がりです。優しい色の上がりも良いですね。
もう一点はこちら。こういったものに多い型友禅ではなく、本格的な糸目を引いた手描き友禅です。
上質な綸子地を使っているので光沢もあり、友禅の発色も上品に鮮やか。二点ともに、生まれて最初の節目で身につける衣装として最高のものだと思います。
このホームページを立ち上げる前のブログ時代は、七五三関連や振袖などを取り上げることが多くなると顧客の皆様からお叱りを受けることがよくありました。皆様曰く「自分に関係のないものが続くとつまらない」ということで、それはよく見ていただいている証でもあるので、恐縮しつつ嬉しい気持ちで受け止めていました。
しかし、そういった声にお応えして取り上げないでいると、まるで当店はそれらの扱いが少ない店と思われてしまいますので、たまにはこうしてスポットを浴びさせてやってください。
実際、ブログ時代から通じて遠方からの問い合わせが最も多いのは、実は七五三関連品です。首都圏の方ではお店や情報も多いだろうにと思われますが、そうでもないようですね。
コロナの時代を迎え、子供さんの節目を祝うということに対して以前と比べてより重く、大事に考える方が増えたのではないかと実感することがあります。昨秋での七五三関連の相談は、ここ数年と比べても確実に多かったですし、振袖のご相談も例年より多くいただいています。
皆様のご期待にしっかり応えられるよう、今後も足元を見失うことなく一つひとつを大事に、真摯に向き合っていこうと思っております。