かわむらの
日々
着物
千切屋プロデュース近江縮
暖かい日が続いたと思ったらまた寒くなる。「三寒四温とはよく言ったものですね」なんて挨拶をこの時期によくしますが、調べてみたら三寒四温という言葉は本来、冬のものらしいですね。間違えて春先に使われるようになり、定着してしまったらしいです。私も今日、ここでその言葉を使おうとして調べ、初めて知りましたが、また一つ賢くなったと前向きに捉えることにします。
ここ最近、なぜか小千谷や近江などの縮に問い合わせやご注文をいただくことが多くなりました。まだ肌寒い時期でもあり、それらに注目する気分にもならないでしょうに…などとこちらが考えてはいけませんね。はや三月ですから、桜が咲けば次は新緑、その先はすぐに夏です。今から夏物に目を向けても決して早くはないでしょう。
そんなわけで今日は近江縮を二点紹介します。
どちらも千切屋がプロデュースして滋賀麻工業が製織したもので、業界で言う留め柄のものになります。一般的によく見る近江の品物よりも、多少特徴のある顔つきに上がっていると言えますね。値段的にも浴衣と変わらず、当店のお客様からも毎年喜ばれているものです。
遠方からの問い合わせをいただいて写真を撮る機会があったので、ついでと言っては何ですがこちらでも流用させていただきました。手抜きだとお叱りを受けるかもしれませんが、店としていま縮が熱いのは事実なのでご容赦くださいね。
去年はコロナもあって浴衣や夏物は駄目かなと予想していましたが、意外や近年稀に見る売れ行きでした。今年はどうでしょうかね。去年にくらべればムードはやや明るいでしょうから期待して良いかな、それとも逆かななどと、こんな時期から思案しております。