かわむらの
日々

少し前に、今年の夏は富士山が開山するというニュースが流れました。昨年はコロナの影響から開山できず、関連イベントもなく観光客の姿も見ない寂しい夏を過ごすことになってしまいました。

当店はかなり以前から富士山本宮浅間大社には非常にお世話になっていて、夏の間に奥宮で使う様々な物の注文を頂いています。当店の後ろに控えるメーカーさんたちもよく分かっていて、時期が来るとそういった特殊な注文に対しては自主的に準備してくれていたものでした。

季節を象徴するような仕事は、ある意味風物詩のような意味も持っていますね。昨年は富士山以外にも季節の祭事が次々に中止に追い込まれ、売上を失う事以上に重い寂しさを感じたものでした。

まだまだ油断は出来ませんが、今年はそういった風物詩的な注文が戻りつつあります。夏の到来を感じつつ仕事が出来るという当たり前のことを、ありがたく感じながら過ごしております。

(これも浅間大社からの注文仕事。機械に任せてしまえば簡単なのですが、敢えて手仕事で対応しています。神様にお仕えする仕事ですから、ありがたく、そして誇らしく携わらせていただいています)

一日も早く、当たり前のことが当たり前に行われる日々が戻ってくれることを願います。