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まちなかアートギャラリーと夏アイテム

小学生の時から、夏休みの宿題は残りの三日間で泣きながら仕上げるタイプでした。最初のうちに片付けておけば安心して過ごせるのに、どうしてもそれが出来ません。大人になってもその癖が抜けず、明日から商店街で開催する「第18回まちなかアートギャラリー」の準備を、今日になって泣きながら仕上げました。正確に言うとまだ仕上げ切ってはいないのですが、学生時代の夏休み最終日に(もういいや、明日先生に怒られるだけで死ぬわけじゃない)と開き直った時の心境で今を迎えています。

富士宮の商店街で毎年行われているこの「まちなかアートギャラリー」、今年で早くも18回を数えるのですね。当店が参加したのが確か3回目からですから、もう15年以上のお付き合いです。時の流れの速さに少し怖さを覚えるくらいですよ。

今年、当店に作品提供してくれるのは、地元富士宮で活動している画家の遠藤孔二さん。

ご本人さんの印象からは意外に(と言ったら失礼になるかもしれませんが)ポップな味わいのある作品ですね。デジタルも駆使しての作画も多いそうです。どちらかと言えば渋好みという評価の多い当店ですが、落ち着きのある明るさを与えてくれて良いですね。

当店側の展示も終わりました。展示作品についてはまた追って挙げていきますが、今日は新しい仕入品を紹介します。

宮岸織物さんの麻八寸帯。夏のしゃれ着に合わせるには本当に重宝で、当店の顧客様からの支持が非常に高いアイテムです。昨年はコロナの影響を考慮して入れずにいましたが、意外やいつもの年よりも引き合いが強く既存在庫がほぼ無くなってしまいました。ちょうど新柄、新色が上がっていると聞いたので、またいくつか仕入れてみました。

浴衣や縮などはもちろん、夏のしゃれ着に幅広く対応できるところが魅力です。昔より上がったとはいえ、価格的にも手を出しやすいですしね。当店としてもおすすめのアイテムです。

梅雨空が戻ってきて期間中の天気が心配ではありますが、富士宮の町をアート観賞と共に気軽に楽しんでいただければ幸いです。当店もギャラリーになったような気持ちで皆様をお迎えします。ぜひお越しください。

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