かわむらの
日々

帯合わせ

店内陳列より~浴衣と麻八寸帯

雨続きの天候ではありますが、二年ぶりのまちなかアートギャラリーはなかなかの盛況みたいです。色々な行事が軒並み中止に追い込まれている状況ですから、地元の皆さんもイベントを渇望していたのでしょうか。前の投稿でも書きましたが、大勢の人がひしめき合うわけではありませんし、各店も来店される方々も互いに感染予防には注意を払って行っていますので、こうしたイベントから一歩ずつ再開していったのは正解なんじゃないでしょうかね。もうすぐ梅雨明けも近いでしょうから、何か出来ることを考えていきたいものです。

アートギャラリー期間中は当店の展示も注目をいただくので、普段はあまり前に出さないような品を陳列しています。オリジナルな手描きの作品などにお褒めの言葉をいただくことも多く、それはそれで光栄なことなんですが、当店が通常からおすすめしているこんな提案に反響していただける方が意外なほど多く、軽く驚いています。

浴衣と宮岸織物麻八寸帯の組み合わせ

主役は宮岸さんの八寸ですね。浴衣を少しグレートアップした着方をする時向けに十数年前から提案していて、当店のお客様では複数本お持ちの方も多くいらっしゃいます。(もちろん、浴衣以外の夏着物にも合わせられます)

より涼しげに映すべく、色の統一感を持たせて合わせました。一見して何の柄か分かりにくい仕上がりが、小売店にとっては非常にありがたいですね。浴衣にしても他の夏着物にしても、やはり草花柄は多いですから。

こちらもう一組。注染の綿絽浴衣に麻八寸。こちらも同じ理由で組み合わせ、同じ理由でありがたく感じています。

色柄の出し方の上手さに加え、帯としての締め心地もしっかりしていて、その辺りも支持率の高さに繋がっているのでしょう。昔から比べると少し上がったとはいえ、比較的低価格で手に入れることが出来るところも魅力です。

色柄ともに毎年微妙に変化をつけてくれるので、扱うこちらとしても飽きが来ず、楽しんで揃えることが出来ています。コロナで作り手さんにも逆風が吹いていることだとは思いますが、頑張っていただきたいメーカーさんのひとつです。

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