かわむらの
日々

着物

袴地バッグ

コロナ禍を受け、七五三を分散で行う傾向が強まっているようです。先週末あたりでも、当地の富士山本宮浅間大社では七五三参拝の人々でかなり賑わっていました。

当店のお客様でもお祝いをされたご家庭が数組あり、着付けなどのお手伝いをさせていただきました。晴れて気温も上がって大変だったでしょうが、ご家族揃っての着物姿はなかなか立派なものですね。装う場所が少なくなったと言われるコロナ禍のなか、七五三は貴重な機会かもしれませんね。

さて、七五三の場ではお父さんも着物姿になるということがあると思います。このページのなかでも色々なところで記していますが、男の着物は女性ものに比べてどうしても色柄が限られます。必然、帯や小物の重要性は増してきますね。男の着物にも力を入れている当店としては、男の小物にも力を入れて探し揃えていますが、年々面白いものが少なくなってきているのを実感します。

そこで、自前の生地を使ってオリジナル制作に励んでおります。

今回は特に、袴地を使って袋物を作ってみました。

米沢産地の縞袴です。生地としても耐久性の強い袴地は、質実剛健なイメージと合わさって近年男の小物として注目を集めています。その流れに乗ったと言ってしまえばそれまでですが、長年オリジナル制作に携わってきた経験から、使い勝手と見栄えを徹底的に考えて作りました。

具体的にはサイズですね。一般的に市販されているものに比べてやや小振りに、持ち手や紐の長さも綺麗に映るように導き出しています。もちろん縫製もしっかりと施し、耐久性も確保しました。

飽くまで上品に、それでいてしっかりと主張する男の小物を目指して鋭意制作中です。ご期待ください。

©呉服のかわむら