かわむらの
日々

帯合わせ

織紋意匠鈴木の唐織「菊華花丸献上文」

11月に入りました。例年3日からは富士山本宮浅間大社の例大祭が行われます。昨年に続いて今年も山車の引き回しは行われず、少し寂しい祭り期間となりますが、神社での神事は例年通り行われ、露店も数は限られるものの出てくるようです。

献灯させていただいた提灯も掲げられていました。御本殿に相対した有難い場所です。祭り期間中にお参りされる方はぜひ探してやってください。そして(かわむら頑張れよ)と思ってくださったら幸いです。

季節を感じさせてくれる菊花の展示。春に桜、夏に青葉、そしてやはり秋には菊ですね。四季を楽しめるのは日本に生まれた慶びの一つです。

なれば、ここでも菊をテーマにしようと思い一品選んでみました。織紋意匠鈴木の袋帯「菊華花丸献上文」。相方には村山刺繍の付下げ「金彩袿雲に蔦」。

ボリューム溢れる唐織。芯の部分の紫色は貝紫で染めた糸が織り込まれています。存在感の強い袋帯ですね。

刺繍の存在感も他の装飾には見られないものがあります。この付下げも控えめなようでいながら、しっかりと前に出てきますね。唐織と合わせても負けません。

緊急事態宣言も解除になり、感染者数も急速に下がったことで、お出かけや集まりを計画している方も多くなってきました。コロナ流行中には少なかったセミフォーマルアイテムにも注文が入り始めています。秋の深まりと共にお出かけの楽しみも増えていきますし、着物を楽しむにはベストシーズンになってきます。この秋冬も、このまま安心な方向に進んでいってくれると良いなと願っております。

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