かわむらの
日々

帯合わせ

松竹梅

年末の慌ただしさにかまけて投稿から離れていたら、クリスマスイブを迎えてしまいました。まあ別にクリスマスイブだからといって何かが変わったり、何かをしなきゃならないわけではないのですが、年末の中でも一つの区切りの日を迎えてしまったという感慨を感じてしまうことは確かです。

子供の頃は指折り数えて待っていた12月24日。その日が来て高揚感ある一日を過ごした後、次は12月31日を待ち焦がれるわけです。楽しみが一週間置きにやってくる幸せな時代。大人になった今は、待ち焦がれたはずのその日に向かって追い立てられるような毎日を送っています。

クリスマス向きな投稿は既にしてあるので、今日はその先に向けた組み合わせを紹介します。

フジモトの小紋に村山刺繍店の染帯。手描きの唐松に、同じく手描きの竹。生い茂る竹と丸くコロコロとした唐松の表現、明るめの緑が使われているところからも縁起の良さを感じさせる組み合わせです。

梅は帯揚げで揃えようという目論見です。残念ながら、今の当店にはこの組み合わせに合う梅文様の帯揚げがありませんでした。地紋でも柄でも、帯の上からチラっと覗く程度に梅が出るのを理想とします。帯留で梅でも良いですけれどね、出来れば帯揚げでチラっでまとめてもらいたいなと。それで新年会などに出ていただけたらと。そんな呉服屋の自己満足です。

気持ちが先に進んでましたが、今年のクリスマスは寒波の襲来が予想されています。体調に留意してお楽しみください。

 

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