かわむらの
日々

帯合わせ

鳥獣戯画と金描き松

色々なお店を覗いてみると、どこも正月準備といった雰囲気になってきました。当店もクリスマスムードのアイテムを下げた後には一気に正月ムードです。昔より少なくなったとはいえ、正月を和装で過ごすので小物をという方もご来店されます。コロナの影響が大きくあった昨年から、正月に和装を求める方はむしろ増えてきているようにも感じますね。お出かけも憚れるなかで気分を上げたい、安らぎを得たいなど、動機は様々なようですが、私たちが扱う品がお役に立てていると実感できるのは、仕事としても大きな喜びです。喜んでお手伝い致します。

前置きが長くなりましたが、今日は正月らしさと来る年の繁栄を願ってこんな組み合わせを。

小紋「疋田鳥獣戯画文様」に塩瀬染帯「金描きの松」です。

ともにフジモトさんの仕事です。不規則に崩してうねりを出した疋田文様をバックに生き生きと躍動する鳥獣たち、金銀で表現した松がおめでたさ、華やかさを加えます。

ともに季節を問わない題材ですけれどね、新年を慶ぶにも相応しい感覚があるのではと思って選出してみました。帯の方はクリスマス的な感じもするというお声を頂いてもいますが、それだけ便利なアイテムだと思っていただければ。

いずれにせよ、明るく躍動感ある年を期待したいですね。行動制限などなく、生き生きと動けるようになることを望みます。

©呉服のかわむら