かわむらの
日々

着物

店内陳列より 利休間道

新年から続けて振袖など華やかなものを中心にしてきた店内陳列ですが、立春を迎えたことでちょっと方向転換してみました。

入口すぐに飾りました、利休間道の紬。

細かい千鳥格子の連続が特徴。千利休がこの裂を好み、仕履袋に仕立て使用したという逸話から命名されたという説がありますが、この茶聖の名を冠した物の多くがそうであるように、後世の人々によって結びつけられたと見る方が適切らしいです。それにしても、いかにも利休さんが好みそうな侘びた感覚がありますね。

帯は西村織物の八寸で。渋さを持ちつつ動きのある文様を選びました。

気候も社会情勢も春まだ遠しといった感じに見えますが、思っているよりも遠くはないかもしれませんし、せめて気持ちの面は明るく持っていたいものです。店内はお出かけ向きのしゃれ物を中心にした陳列を続けていきますので、お近くの皆様はぜひご覧ください。

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