かわむらの
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店内陳列より 江戸紅型

前回の投稿でもお知らせしましたが、今月の店内陳列は趣味性が高い渋めなものを多くしています。まあ、当店の好みとして渋めなものが多いですから、それらの感覚が前に出るのが自然と言えばそうなんですが。と言うわけで、前回の利休間道に続いて今回は江戸紅型を。

紅型の名を冠してはいますが、沖縄とは大きく表情が異なりますね。製法としても沖縄の特徴である顔料を使わず、型紙の使い方も全く違います。

渋い色目と細やかな表現。何度も奢侈禁止令が出された江戸では衣服の華やかなな色も禁止され、そのため許された茶色や鼠色の新色が次々に開発されたそうです。その多彩さは「四十八茶百鼠」と表現されたくらいだそうです。そして、それがよく知られる江戸人の粋に繋がった一面もあるのでしょうね。

そんな歴史に少し思いを馳せてみると、この一品の味わいもその分深まるかなと思います。日本も決して狭くないですね。

 

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