かわむらの
日々
帯合わせ
金彩更紗小紋と綴袋帯
今日は組み合わせ例を一組紹介します。
フジモト制作の着尺に植山正織物の綴袋帯。
摺りで表した更紗文様は、どことなく古色蒼然とした雰囲気に上がっています。アイテム分けすると小紋になりますが、その範疇に止めずに活躍させたくなります。生地は滋賀県で織られている郷野紬という希少なもので、極細の糸を打ち込み多く織り込んだことにより生まれる張りがあり柔らかな風合いが特徴です。
久しぶりに登場、植山さんの綴袋帯です。朝日に映える梅と松ということで、新年の装いとしても適した題材ですね。季節を問わない柄でもありますけど。
松と梅が揃っているということで、着物で竹を加えるという手もありますが、柄を持ってくるという分かりやすい方法ではなく色目を含めた雰囲気で表してみました。
コロナの影響はまだまだ続いていますが、明るく縁起良く、しなやかに行きたいという願いを込めて取り上げてみました。