かわむらの
日々

首都圏で雪が降るなど冬の天気が続いていますが、庭を見ればふきのとうが顔を出し、目や鼻には花粉の飛散を感じます。春は確実に近づいてきていますね。

そうなってくると、ここでも春らしいものを紹介したくなってきます。春モチーフは豊富にあるので迷いますが、今回はこちらを取り上げます。

醒ヶ井の小紋に本つづれ勝山の八寸帯。正にこれからの季節を表す組み合わせになります。

手織で無地に織り上げた綴にワンポイントの刺繍を入れたこのシリーズ、題材と色を変えて複数揃えていましたが、個人的に最も気に入っていたこちらが最後の一品となりました。３月３日周辺に着用が限定されるという不安材料があるのかもしれませんが、当地富士宮では桃の節句は旧暦に準じ４月３日に行うことになっていますので、柄としての寿命は１ヶ月長くなります。まあ、そうでなくとも春を楽しむ色と文様ですね。

醒ヶ井さんの小紋も落ち着いた華やかさがあり、今の季節に相応しい一品です。これから気温が上がってくれば、お出かけもより楽しみになってくるでしょう。今年こそ憂いなく動ける春を迎えたいものですね。祈念しております。