かわむらの
日々
帯合わせ
丹後紋御召と成謙染帯
本題に入る前に、前回撮り忘れたウィンドウの陳列を載せます。
蝶尽くしで春を待つ気持ちを表しました。前回お知らせした通り、店内にも春の雰囲気を散りばめておりますのでお楽しみください。
今日のこちらの投稿では、季節を更に先に進めて単衣向きの提案をさせていただきます。
丹後の織元ワタマサの紋御召に、成謙の染帯です。
水の流れを表した文様。柔らかな縦の流れで、着姿もきれいに映るでしょうね。ワタマサさんの御召は気の利いた文様が多く、当店のお客様にも長く愛されています。
薄く織った紬地にこの柄、遊び心満載の染帯です。水の流れから結びつけたら南極まで行ってしまいました。本来は夏の涼を求めての題材でしょうが(それにしても行き過ぎてますが)、素材が絽や紗のように完全に透けているものではないので幅広く締められます。
ハラ文。帯芯の選択次第によっては冬物としてもいけるんじゃない?と考えたくもなりますが、やはり暑くなってくる頃からのものとして提案すべきでしょうね。
御召の方も単衣での使用に限りませんが、袷にすると重く感じる方もいらっしゃるようです。打ち込みが多くしっかりした生地ですので、単衣でもストンと落ちのよい独自の風合いを楽しんでいただけると思います。