かわむらの
日々

天候も悪く肌寒い日が続いていますが、この週末辺りからは一気に気温も上がるようです。良くしたもので、最近になって夏物への問い合わせや注文が増えてきました。今日は夏物を一組紹介します。

薄物に織った十日町の紬に、素描きの麻九寸帯。

「絹芭蕉」なんて商品名を付けて売り出されていたものです。張りのある生地風合いを表現するのには良いネーミングだと思いますが、どうしても感じてしまうニセモノ感があまり好きではなかったですね。お手頃な価格で野趣ある夏紬の風合いを楽しめる良品なのですから、オリジナルな名付けをしてくれれば良いのになと、よく思ったものです。

麻地に素描きの九寸帯。醒ヶ井の職人さんに様々なテーマで描いてもらったシリーズですが、この百鬼夜行が最後の一品になりました。いちばん上手く描けていると思うのですが、私がそう思うと長く在籍することが多いですね。当店のジンクスです。

ハラ文。本歌のユーモラスな雰囲気も良く出ているでしょう。

帯の雰囲気を活かすべく、モノトーンな組み合わせにしてみましたが、夏のしゃれ物には幅広く合わせられるでしょう。浴衣に合わせて夏の夜に跳梁跋扈させるのも有りですよ。