かわむらの
日々

帯合わせ

植山正織物八寸帯入荷

季節外れの暖かい日が続いています。季節を告げるものとしては、今年も当店の看板でツバメの巣作りが行われています。

ここ数年は途中で作るのを諦めてしまい、看板を汚されるだけの結果に終わることが多かったのですが、今年は見事に作り上げてくれました。子育ても無事に成就してもらい、当店にも良い「気」を運んでくれることを願います。

鳥の話題からスタートした事とは特に関係ありませんが、植山さんからこんな一品が入荷したので取り上げてみます。

品名は「群遊」

意匠化された鶴の姿が印象的に上がってきました。古くから日本画の画題としても見られる定番ですが、スタイリッシュな雰囲気さえ感じさせます。

色が近い醒ヶ井の氷割れ角通し小紋(命名は私。非公認です)に乗せてみると、尚のことスタイリッシュな印象に纏まりました。こういう感覚、個人的に好きです。

ハラ文。個人的には下が好き。

呉服業界の例に漏れず、植山さんのところでも職人さんの高齢化が進んできているようです。味があってお洒落なすくい織は当店に欠かせないアイテムですが、このままでは先が見えてしまいます。当店も頑張って一品でも多く揃えていくつもりでいますが、ものづくりの方で次世代に繋がるよう何とかならないかなと思いますね。これはツバメの子のような訳にはいかない、難しい問題ですね。

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