かわむらの
日々

着物

以前の仕事から 京刺繍付下げ

このホームページを作る前に購入いただいたもので、とても思い出深い品がメンテナンスで戻ってきたので、今日はここで少し紹介させていただきます。

この距離からだと分かりづらいかもしれませんが、肩と前身頃に一羽ずつ雀を表した付下げです。制作は醒ヶ井。

肩部分。元々は燕をテーマにしようとしていました。今時分になると飛来してきて、夫婦で見事なコンビネーションを見せながら巣作りし子育てを行う姿を表そうとしたのです。

(身頃) しかし、燕では季節が限られる懸念があることと、京繍いの繊細な仕事をより際立たせるには色が多い鳥の方が良いのではないかと言う意見を入れ、燕と同じくらい馴染みの深い雀を選択しました。結果、大成功だったと自画自賛の仕上がりです。

こういう仕事をこれからも続けられるよう、願いを込めつつ投稿させていただきました。

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