かわむらの
日々
帯合わせ
波に千鳥
梅雨は何処へ行ったのでしょうか?早くも猛暑の気配がします。ジメジメよりはずっと良いはずなのに、時節と違う天気が続くとそれはそれで不安になったりするもので、つくづく自分の自分勝手さに呆れております。
今日は夏物を一品ご紹介します。変わり絽地に白揚げの千鳥を配した付下げ小紋。制作はフジモトです。
羽ばたく千鳥の羽根に映ったかのごとく、銀描きで波を表しています。この辺りの表現が心憎いですね、フジモトさん。
荒波に負けず健気に飛ぶ姿に、人生に重ね合わせた意味を持つ文様と言われます。ただ可愛いだけではないのですね。
博多の紗八寸帯を合わせてみました。唐草文様のうねり表現を波に見立てて。
銀中心の渋い輝きが涼しげですし、スタイリッシュな印象にまとまりました。なかなかの自信作です。