かわむらの
日々
帯合わせ
綴袋帯「悠久の里」
日が落ちる時間も早くなってきましたね。今年は当地でも秋祭りが開催されることになり、夜には祭囃子を練習する音が聴こえてきます。過去の2年間はこの音も絶えてしまっていたわけで、改めて季節を感じる喜びを味わっています。
季節を味わうのは、着物を装う楽しみの一つ。今日はこんな一品を紹介します。
植山正織物の紋綴袋帯「悠久の里」。同系色の紋御召(丹後ワタマサ製)にのせてみました。
琳派の秋草図を思わせる雰囲気。前に墨色をベースにした同柄を取り上げましたが、色の違いで印象も大分変わりますね。紫が効いたこちらはより柔らかな感覚に仕上がりました。
秋の夕暮れ感ですね。お太鼓部分を全て写しましたが、実際に締める時にはどこを中心に出すか選択することになります。上中心か下中心かでまたガラリと違う印象になることが、画像を比べていただくとよく分かると思います。幅広く締められるようにとの、作り手の良心ですね、
もう少し日が経てば、いよいよ秋本番ですかね。今年はお出かけも出来そうですし、色々と楽しみたいものです。