かわむらの
日々
帯合わせ
光悦垣に金描き松
日中は暖かい日が続いているので忘れてしまいがちですが、暦を見れば師走も間近なんですね。毎年同じことを繰り返しますが、時間の流れの速さを痛感しています。
うちの庭では、南天や千両などが赤い実を立派につけていました。植物の方が人間より偉いですね。
今日は季節を表した一品を取り上げます。
冬の光悦寺の情景を写し取った付下げ。制作は染の醒ケ井です。古典文様としてもお馴染みの光悦垣に、南天の赤が印象的に描かれています。
帯合わせはフジモトの染なごや帯、金描きの松を持ってきました。
セミフォーマルとして、カッチリとした袋帯を合わせても良いのですが、ここでは時期的に新年会向きコーディネートを提案します。金描きの松は正に格式も季節も越えるオールマイティーな好題材ですね。地色も黒ということもあり、着物の柄との相性も広範囲です。