かわむらの
日々

帯合わせ

メリークリスマス

今年もこの季節がやってきました。そう、クリスマスです。小さかった頃にはこの日が来ることを指折り数えるほど楽しみで、バブル期だった思春期には豪華なディナーや高価なプレゼントに夢を馳せ、適齢期と言われる二十代以降は「宗旨が浄土真宗だから」という理由で遠ざけたクリスマス。

他教の主の誕生日を祝うよりは報恩講が大事ですと嘯いてきましたが、子供が生まれてからは関係修復し、素直に楽しめるようになってきました。子供たちがシャンメリーで乾杯する姿を、日本酒片手に微笑ましく眺めています。

紹介品もクリスマス関連で。

西陣まいづるの九寸名古屋帯。このクリスマスど真ん中な題材を、醒ケ井の飛び柄宝尽くし小紋と合わせてみました。サンタの袋からお宝が飛び出したのイメージです。

ヒゲや衣装部分には壁糸を使い、独自の質感を出しています。地紋の面白さなど、見た目のインパクトに隠れた見所も多い一品です。

さらに注目は、今回の脇役である宝尽くし文様。季節も問わず合わせやすい文様なことは既知の通りですが、サンタクロースとも好相性とは。数日後に迫る正月、さらには明けてからの新年会シーズンにも好適です。「迷ったら宝尽くし」を覚えておくと良いかもです。

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