かわむらの
日々
帯合わせ
截金
今日はこんな組み合わせを紹介します。
村山刺繍店制作の付下げ「段暈し截金文様」に織紋意匠鈴木の袋帯「光彩遺繍文」を合わせました。
截金は金銀箔を細く裁断し、それを貼り付けることで文様を表現する技法です。主に仏像やその他仏教美術で荘厳さを表す装飾として多用されます。日本への伝来も仏教と共にあり、7世紀頃と言われています。
その精緻な表現を、この付下げでは金描きと看板技法である刺繍で表しています。段暈しに浮かび上がる幾何学的文様は正に荘厳。時代を越えて伝えられる究極の美しさです。
相方の帯は、同じく古代シルクロードを源流とする正倉院文様を選択しました。こちらは繍いの感覚を織で表してあるところが特徴ですね。落ちついた色の雰囲気もよく合っていると思います。
もう一組、同じ截金文様を表した帯との組み合わせを載せます。となみ織物の袋帯。
以前にもここで取り上げた組み合わせなんですが、その時からカメラも変わったのでもう一度撮ってみました。こちらもなかなか魅力的です。