かわむらの
日々
帯合わせ
絞りのウサギ 小紋
焦茶地に絞りで可愛らしいウサギを表した小紋。醒ケ井が旧知の絞り職人に依頼して制作した物の一つです。夏物と併せかなりの本数を揃えましたが、こちらが最後の一点となりました。
この表現を見て品名を「雪ウサギ」と名付けて商品紹介ページにも載せてありますが、それが仇になってなかなかお嫁入りできないのではないかと、最近になって思い始めております。
そう、品名は飽くまで私が雰囲気で付けたもので、メーカー側がそうしたものではありません。まして醒ケ井さんはアイテムの垣根を取り払いたいくらいの制作姿勢でしたから、幅広い解釈をしてもらうのが本望でしょう。なのでこれを「雪」と決めつけるのをやめてみます。
波文の九寸帯を合わせて波にウサギ。跳躍するウサギと水飛沫としてみました。
「跳ねる」をテーマに毬文。本糸目で細かに描き上げた、大人びた雰囲気を持つ表現です。
上と同じくコロコロとした丸文の動きに目を付けて合わせてみました。若松文様。これら二点の染九寸帯は共にフジモトの制作です。
卯年でもありますし、気軽にウサギ文様を楽しんでいただければと思います。この一点に関しては、小紋のほか羽織やコートにしてもお洒落でしょうね。