かわむらの
日々
帯合わせ
春らしい色で
まだまだ寒い日が続いておりますが、店にいると先の季節を感じさせるお知らせが次々に舞い込んできます。
浴衣や縮など、夏物の受注は今頃が最盛期。小千谷縮などは現品で持ち込まれるので、2月にして早くも揃っています。
そこまで先に進まずとも、春の気配はだんだんと近くなってきていることが実感されます。卒業式や入学式に関わるご相談が多くなってきていること然り、店の業務からもそれが感じられますね。
せめて目にも春をということから、こんな組み合わせを紹介します。唐草文の紋意匠地を桜色に染め上げた色無地に、胡蝶蘭を表した塩瀬の染なごや帯。同色でまとめた柔らかなコーディネート。
制作は染の一富司。本糸目による丁寧な仕事です。飽くまで上品に、その上で高い存在感を持つ仕上がりです。
強い寒さから解放され、お出かけしやすくなる気候が待ち遠しいものですね。あともう少しでしょう。