かわむらの
日々

着物

一つ身着物

気温も急速に上がり、春を実感できるようになってきました。暖かくなってくるとお祝い事に心が向かうものか、ここ最近、子供の着物に対する問い合わせが目に見えて増えてきています。

そのほとんどの皆さんが、このホームページか当店のインスタグラムを見て連絡を入れてくれるのですが、そんなやり取りを繰り返した後、このコーナーで子供の着物を取り上げることが少ないという事実に気づきます。

入荷品の紹介は商品紹介コーナー、それらを組み合わせたコーディネート例などをこちらで紹介するというスタンスでやってきましたが、閲覧は圧倒的にこちらの方が多いみたいですので、こちらでの紹介の仕方も多様にしていこうと思います。前置きが長くなりましたが、そんなわけで今日は子供の着物を取り上げます。

最近、特に問い合わせの多い一つ身の着物。お子様が産まれて初宮参りに行く時に掛け着として使うものですね。その後、袖を直して三歳のお祝いで着用することもできます。

レンタルで済ます人も増えているようですが、しっかりと手の施されたものを希求する方も多く、こだわりを持って遠方から注文いただくことが最も多いアイテムです。

初宮参りの時には使わなかったのだけれど、三歳の着物として購入したいという方も多いですね。三つ身のプロパー品は数的に少なくなってきているので、比較的まだ多く上がってきている一つ身に目が向くのも当然かもしれません。それにしても、そうやってお祝いしてもらえるお子様は本当に幸せだなといつも思います。

 

こちらは男の子の一つ身。変わった柄配置に目が行きますよね。これは三歳で着用した時の柄の出方を計算しての柄付けです。

男の子らしい勇壮なモチーフは一つ身着物にお馴染みなものばかりですが、この配置にすることで新鮮に映ります。初宮参りの掛け着としても、個性があって印象に残るものになりますね。

最近では、男の子でも被布をかけて三歳のお祝いを行うことが増えていますが、この一品に関しては袴姿にして柄を見せたくもなりますね。

被布姿にしても上手く柄が出るように計算されてもいます。いずれにしても、おすすめな逸品ですよ。

コロナ禍にあっても、いや、コロナになってからより、お子様のお祝いに対する意識は高まってきているように感じます。当店も専門店として、そうした親心にしっかりお応えできるよう努力しようと常々考えているところです。ぜひお気軽にご相談ください。

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