かわむらの
日々

帯合わせ

単衣の組み合わせ

桜が早く楽しめたと思っていたら、当地周辺はもう目には青葉な光景が広がっています。季節の移り変わりを楽しめるのが、日本に暮らす楽しみの一つですね。日に日に気温が上がって行く中で行動範囲も広がり、楽しみが多い季節になって行くことでしょう。

今日は、これからの季節にお勧めしたい組み合わせを一例。

フジモト制作の新作付下げ「流水ぼかしに菖蒲」に、醒ヶ井の絽染帯「ゲンゴロウ」を合わせてみました。

楊柳調に織り上げた生地は肌への接地面が少なく、単衣時期に心地よい着心地です。当店でもこの生地を色無地などに採用してみましたが、単衣としてお客様から好評を頂いています。

幽玄なぼかしを背景に、発色良く描かれた友禅の存在感が際立ちます。素材的にも文様としても、これからの季節の衣装として相応しいですね。

相方となる醒ヶ井の染帯は、これもまた同社らしい画風での仕上がりが特徴です。しかし、こうやって乗せてみるとなかなか良く寄り添ってくれているように思えます。柔らかく、涼やかな雰囲気にまとめてくれたのでは。

五月には、当地に初夏の訪れを告げる祭事と言われる浅間大社の流鏑馬祭りが、三年ぶりに完全な形で開催されます。街にも賑やかさを運んでくれることでしょう。全国的にも、お祭りを始め様々な行事が再開されることでしょう。お出かけの機会も増えそうですね。

日常に楽しみが多くなることは大歓迎です。期待しております。

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