かわむらの
日々

台風を伴う梅雨という少し変わった状況を迎えていますが、季節が先へ進んでいることは確かですね。気温の方もしっかりとその季節らしくなってきています。夏もそう遠くないところまで来ている感じですね。

今日は夏物をひと組紹介します。

フジモトの絽付下げに、博多の紗八寸帯を載せてみました。

茄子紺の地に白揚げの千鳥が舞う、夏らしいスッキリとした構図。波はどこにと言うと、反射している様を表現しているのでしょう、千鳥の羽根に銀描きで表されています。

ローブデコルテ文様の博多織。波文を持ってくるのも芸がないかと思い、しかし波的な動きが欲しいと思ったところで目に止まりました。銀が主体の色なので馴染みやすいですし。

全体的にあっさりとした夏らしいコーディネートですが、気が利いてまとまった感覚に仕上がったのではないでしょうか。