かわむらの
日々
着物
羽織向き小紋「紐文様」
店を閉めて帰宅する時間には、辺りがすっかり暗くなっています。そんな夜の空気の中で、向かいのグラウンドに植えられている金木犀の香りが甘く漂っているのに気づき、また季節を感じる今日この頃です。
まだ日中は暖かい日が多いですけれども、この週末あたりからは一段と冷え込むことが予想されています。そうなってくると、より装うことが楽しくなってきそうですね。
今日は羽織向きな着尺を紹介します。
フジモト制作の小紋「紐文様」です。ワタマサの紋御召、井登美の羽織紐と合わせてみました。
手描きで表した伸びやかな線が特徴の一品、まさにこの表現が羽織向きですね。
撮り方が上手でなく、なかなか色を出すことができませんでしたが、今回は割と忠実に再現できました。フジモトさんがかわむら向きにと手がけてくれた渾身の一作ですから、ちゃんと紹介しなければと色々と試行錯誤してみました。
今年は秋冬のイベントも復活してきているようで、羽織やコートの注文が目立っています。重ねる楽しさは和装の魅力の一つですから、大いに盛り上がっていただきたいものです。当店でもしっかり揃えていますので、ぜひご覧ください。