かわむらの
日々

帯合わせ

12月らしいコーディネート

気づけばもう師走ですよ。時の流れの速さは残酷ですね。やり残していることはたくさんあるのに、あと一月も経たずに年が改まってしまいます。温暖化もいけないですね。暖かい日がいつまでも続くので、季節を感じることなく過ごしてしまっていて、あるとき突然に現実を突きつけられます。慣れていくより仕方ないのですね。

翻ってみて、子供達にとってはイベント続きで楽しみな一ヶ月になります。冬休みも来て、クリスマスが来て、正月が来て。(呑気でいいなあ)と思ってしまいますが、自分も通ってきた道です。今年の最終盤を気持ちよく過ごせるよう、あと一踏ん張りですね。

菱健の刺繍小紋に、西陣まいづるの九寸名古屋帯。そのものをモチーフにした名古屋帯が今回の主役となります。

華紋を飛び柄に配した小紋。なんとなくクリスマスっぽさを感じさせる雰囲気があるような気がしてチョイスしました。こういった感覚の小紋は本当に着回しがよく、頼もしいですね。地色も上品なサーモンピンク系で、年齢の幅も広く着ていただけます。

まいづるの九寸は、見た目の可愛さと裏腹になかなかの凝った作りです。締めやすさも太鼓判を押せます。

ここで紹介するものとしては異端かもしれませんが、季節を取り入れるのは着物を見に纏う際の大きな楽しみの一つです。ならばこれもアリですよね。

©呉服のかわむら