かわむらの
日々

帯合わせ

桜の付下げに鳥獣戯画染帯

昨日、一月十四日は市内各地でどんど焼きが行われました。当地周辺は道祖神信仰と結びついたどんど焼きが盛んな地域と言われていて、昔からこの日は賑わっていますね。木の枝に刺した三色団子を手にしながら会場に向かう子どもたちの姿が、あちこちで見られました。

今日は非常に短絡的なんですが、そんな姿から思い出した一品を紹介します。

彩色された鳥獣戯画の世界を表した塩瀬の染帯。フジモトの制作です。

ウサギが手に持つ木の枝が、どんど焼きに向かう子供たちの姿に重なったと言うだけなのですが…

躍動感もありなかなか面白いのではと自負している一品です。

これを今回は刺繍の付下げに合わせてみました。制作は醒ヶ井。小桜文様の生地を桜色に染め、京刺繍で桜を表したものです。

これを作った当時の醒ヶ井さんと当店では、着物としてのカテゴリを問わない、もしくは問いにくいものをよく制作していて、この付下げもそんな考えからできた品物のうちの一つです。柄の付け方は付下げになりますが、色無地的でもありますし、小紋のような感覚もある。商品としてコストを意識しながら着用範囲も広げ、そこにテーマも盛り込んで、楽しみながら着てもらおうと。そんなやり取りが懐かしく思い出されますね。

ハラ文。付下げの方が主役になった感もありますが、この染帯も季節や着物の柄を問わずに締められるなかなかの優れものです。染め味と併せ、ぜひ楽しんでいただきたいですね。

 

 

 

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