かわむらの
日々

帯合わせ

店内陳列より 京百景

久しぶりに暖かさを感じる日になりました。だんだんとこういう日が多くなっていくのでしょうか。体も動かしやすいこんな日は、店の陳列替えからスタートしてみました。

醒ヶ井の訪問着「京百景」に植山正織物のつづれ袋帯「観月図」を合わせてみました。

京都の各名所を御所解風に表した手描きの一品。

絵解きの面白さもあり、かといって間違っても観光案内にはならないよう文様としてのバランスもよく考えられた一品です。色の使い方も印象的です。

植山さんの袋帯は大覚寺大沢池での観月を題材とした綴織。織で表されているにも関わらず、隣の訪問着と並べるとまるで同じ作者によって描かれたかのように見えます。綴ならではの絵画性がよく表された一品です。

観月という題材ですから舞台は秋。秋に着ていかれる時のコーディネートということになりますが、一つの提案として紹介してみたくなりました。来秋向けにいかがでしょうか。

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