かわむらの
日々
帯合わせ
ひな祭りに寄せて
静岡県はこの季節らしい暖かな日になったようです。今日は桃の節句、ひな祭りの日ですね。
ひな祭りは古く平安時代の宮中行事が元になっているようです。それが江戸期の頃に一般のところまで浸透し、今に至っていると。段々と暖かくなる季節とも相まって、確かに雅やかな気持ちになれる行事です。
今日はそんなひな祭りに寄せたコーディネートをお届けします。
千切屋(制作は岡重)の小紋に、本つづれ勝山の八寸帯の組み合わせです。ストレートにそのままのモチーフで合わせてみました。
可愛らしいテーマにやや渋みのある地色。昨年のこのコーナーでも年齢不詳な一品として紹介しましたが、七五三でもよし、さらにその後の着用もよしといった感覚ですね。
着る楽しみに溢れた一品です。長く愛用していただければ。
手つづれの八寸帯の、タレ先の部分に刺繍のワンポイントで表してあります。色々なテーマのものを数反持っていましたが、これが最後の一品です。季節的にもっと難しいと思っていたものが早く出て、最も柔軟に合わせられそうだなと思っていたこちらが最後まで在籍しているのは意外でした。織の質的にもなかなかお買い得な帯です。おすすめなんですけれどね。
当地富士宮では、ひな祭りは旧暦に準じて4月3日に行うものとされています。とはいっても3月でも行うお宅が多いでしょうから、二度楽しめてしまいますね。男の子のお祭りは5月で他地域と変わらず、ちょっと不公平じゃないかと以前から思っていました。大したことではないですが。