かわむらの
日々

帯合わせ

都の名古屋帯

「迷った時には基本に帰れ」と、よく言われます。温故知新という言葉も然り、古いもの、根源的なものを見直すことで新たな道を開くことに繋がるという、芸事にも勝負事にも通ずるまさに道理だと思います。

当店は現在特に何かに迷っているということはありませんが、仕入れに関して基本に帰ってみました。こちらです。

都の九寸名古屋帯。社名にかけて証紙を385にしていることでも知られています。季節を問わずに使える雪輪文様を柔らかな配色で織り出した、まさにベーシックな一品。紬や小紋から付下げまで、幅広く締められるでしょう。今日は小紋数点にのせてみます。

菱健の刺繍小紋。柔らかなサーモンピンクの地に丸文を飛び柄に配した、帯とも似た感覚です。

落ち着きすぎて面白みもないと言われそうですが、着姿としては安心感のあるしっとり系の組み合わせですね。

 

北川の手挿し。若々しく華やかな感覚にも無理なく寄り添います。

かわいいです。

 

醒ヶ井の小紋。青磁色地に蔓帯文様を手挿しで表した一品です。若くもあり、ある種の重さも備えた感覚ですが、ここでも無理なく合っています。

クセがないぶん幅広いものに合わせやすく、しかも上品。一つ持っていると助かる帯と言えます。

 

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