かわむらの
日々

帯合わせ

紋紗に墨流し染着尺と紗九寸帯

当地富士宮は朝から雨。今が梅雨の季節だったことを改めて思い出されています。

数日前までの高温アラート続きな毎日から、一転して体が錆びつきそうな湿った気候に早変わりで、体がうまく着いていけないですね。皆さんもご自愛ください。

さて、今日はこんな組み合わせを紹介します。

紋紗の生地に墨流し染をかけた着尺に、となみ織物の紗九寸帯をのせてみました。

美術用語で言うところのマーブリングですね。偶然性の高い染め方ですから、その時々で様々な表情に仕上がるところも魅力の一つでしょう。この着尺は、むしろ春夏のコート地向きとして仕入れたものですが、この帯との組み合わせなら夏着物としても良いかなと思い取り上げました。

ローブデコルテを切り取ってポイント柄にした、と表現したら正解でしょうか。織で表されたぼかしの感覚もなかなか素敵だなと思う一品です。黒地や濃い地と合わせてもらうとより活きます。

梅雨の天気と暑すぎる日が交互に続いて、着物ライフにとっては逆風な時期ではありますが、ぜひ和の装いを楽しんでいただきたいものですね。

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