かわむらの
日々

帯合わせ

雪花絞り九寸名古屋帯

梅雨末期の大雨に見舞われている富士山麓です。その大雨にも関わらず、取引先さんたちは元気に来訪してくれます。その根性に応え、今日もわずかではありますが新しい仕入れを行いました。

雪花絞りの九寸名古屋帯。雪花絞りは有松産地で行われている板締め技法の絞りです。独自の味わいにファンも多いですが、当店ではあまり多くは扱ってきませんでした。嫌いなことはないのですが、販売としてはやや弱いのです。ジンクスみたいなものですね。

そんな経緯はあるのですが、この九寸帯は単色の抽象文様という感覚で見たら良い感じがして、久しぶりに手を伸ばしてみました。地はあまり透け感が強くない風通素材です。小千谷縮などに合わせる方も多いと聞きましたが、季節を問わずに締められるという利点を表すべく平織りの米沢にのせてみました。モノトーン系で好きな感覚です。

もう一点、辛子色。やはり単色系を選びました。着物の色柄を問わず幅広く合いそうですし、小粋な感覚も持っています。

価格的にもお求めやすいです。しゃれ帯として活躍させてあげてください。

 

©呉服のかわむら