かわむらの
日々
帯合わせ
新作の付下げ 唐草文
秋分の日は生憎の雨。暑さ寒さも彼岸までとは言いますが、むしろ湿気を含んで過ごしづらい体感ですね。今日は当地で大きなイベントが開催されていますが、会場に向かう人は皆、傘を手にして歩いて行きます。強すぎる日差しが続いてきたのに、よりによって今日降らなくてもいいのにと恨めしく思っている方も多いでしょうね。
今月は、仕込んでおいた秋冬物が上がってくる月でもあります。このままずっと夏のような気温が続くのではないか、果たしてこれらが陽の目を浴びる日が来るのだろうかと不安にもなりますが、せめてここで紹介させていただきます。
フジモト制作の付下げ「唐草文」
当店の好みである伸びやかな線表現。こういったシンプルな表現を美しいと感じるかどうかは、個人の感覚にも大きく左右されますし難しいことだと思います。フジモト制作当店披露の品には紐文や唐草文が多く、改めてフジモトさんの線表現が好きなんだなと認識している次第です。
曲線から感じるリズムと言いますか、まるで音楽に包まれているかのような心地よさを感じます。季節も問わず年齢的にも幅広い一枚でもありますし、これはぜひおすすめしたいですね。
帯合わせの一例としては、同じくフジモト制作の塩瀬九寸帯「華文」
対照的なポイント柄、そして黒地で締めてみました。帯合わせの幅も広く、その点での楽しみも多いですね。様々なシーンで、様々な装い方で楽しめる一品です。