かわむらの
日々
帯合わせ
気軽な装い 久留米と八寸帯
今年も残すところあと十日。毎年同じことを言い続けていますが、年々、時の流れの速さを実感します。とはいえ、段々と季節もそれらしくなってきて、いよいよまた新たな年を迎えるのだなという気持ちも高まって参りました。良い年を迎えるためにあとひと頑張りしましょう。
さて、お正月を過ごすにあたり色々なご要望をいただいてきましたが、やはり気軽な装いで何かという声も多いです。コロナ時代には家で過ごすためのアイテムへの希求が多かったですが、ここにきてややお出かけ向きのスタイルに声がかかることが多くなっています。
そんな声にお応えする一例としては、木綿着物の代表格である久留米絣をおすすめすることが多いです。
久留米絣の白中絣からの一品。価格的にも気軽なこれらの相方としては、植山正織物のすくい織八寸帯を選んでみました。こちらは複数の色糸が織り込まれた地の表情も面白い一品。柄名は「薫香」
柄名は赤かぶ。野趣溢れる感覚です。
花かんざし。可愛らしさと粋さが同居したような感覚でおすすめ。
和集い。植山さんがこの八寸を制作する時によく仰っていた「一見して何やわかりにくい柄が実は色々な着物に合わせやすい」という言葉を地で行く感覚です。季節や年齢、着物の種類を問わずに本当に合わせやすく重宝な顔つきですよ。
本来、この八寸帯は久留米あたりと合わすのには少しお高いかなという価格帯でしたが、植山さんが製織を止められたことで残りの品を当店に特別価格で置いて行ってくれたことにより、お求めやすい値段で提案することができるようになりました。かなり早いペースでお見分けいただいているので、興味のある方はぜひお早めに店頭でご覧になってください。