かわむらの
日々

着物

シルックで男の着物

昨日は当地での二十歳を祝う日でした。振袖業者のようにはごった返しませんが、当店でもある程度の人数は成人式のお世話をさせていただいております。最も、当日の支度は専ら美容院や着付けの先生にお任せになりますので、店の人間が忙しいことはあまりありません。特に男の私に出る幕がないわけですが、例外があって、男の子の羽織袴がある場合には私の出番となります。今年はありがたいことに複数おられ、朝から出る幕が開いておりました。

男の子の羽織袴姿というと、いわゆる荒れる成人式での金ぴか羽織袴姿(ネーム入り幟付き)を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、当店で購入いただく場合には当然ながらそれとは違うものになります。そして、皆様大いに満足していただきます。

ところで、あのレンタルでの化繊の羽織袴も金額的にはある程度かかるという話を聞きました。そんなことを耳にした後で店に帰り、シルック着物の棚を見ていたらこんな組み合わせが思いつきました。

先日ここでも紹介した撫松庵の襦袢(古地図柄)を羽織に、角通し文様の着尺を長着にしてみました。ともに東レシルック素材。

羽織紐はひょっとこで遊んでみます。袴もポリエステル素材で価格的にお安いもの(金ぴかでない)がありますし、全体的にあまり金額をかけずに少し変わった着姿を提案できるんじゃないかということに気づきました。

ちなみにこの羽織紐、裏返すとオカメです。考えようによってはちょっと意味深な大人の世界。

成人式後にも気軽に着られますし、いかがでしょうかね。もちろん女性でもOKです。

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