かわむらの
日々

着物

冬に浴衣が売れてます

今月の当店は既に浴衣を10反ほど販売するという珍事に見舞われています。踊りの練習用に買われていく方、変わった柄の作務衣を作りたくて買われていく方、さらに、そういった方々にお見せするために広げておいたのを偶然見かけて、欲しくなってしまい買われていった方など。まあ、考えてみれば特に夏に限った着方をしなければいけないわけではなく、あくまで綿反ですからね。呉服屋が驚いているようでは江戸の人々に怒られますね。

でも、この時期に浴衣地が次々に持ち込まれるのを見て、当店の和裁士さんたちもやはり驚いております。うちの店どうしちゃったんだろうと思ったらしいです。

こんな感覚を販売しました。

刺子地。比較的厚手な刺子は耐久性が高く季節の幅も広いので、練習用にも好適ということでよく選ばれました。

井登美の優華壇浴衣。意表をついた感覚が多くて面白い柄が多いこのシリーズは、作務衣をはじめ本来の着方以外でも多く選ばれています。毎年新柄が発表されていますが、人気のある柄は継続されているものも多く、持ち越し在庫だからとお安く提供するこの季節に買うのが実はお得だったりします。これは当店あるあるですが。

そして、今年早くも仕入れてみました。石塚染工の浴衣。なかなかの高級品で、最近では自社販売が中心のようですね。取引先が持っていたものを少しお安くしてくれるとのことなので、入れてみました。

また寒気がやってくると言われている時期に、涼やかなものをお見せして申し訳ありませんでした。せめて気持ちは暖かくということで。

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