
かわむらの
日々
帯合わせ
霞ぼかしに松
日差しも戻ってやや暖かくなりました四月四日、今日は入学式が行われているところも多いようです。我が家でも、上の子供が大学の入学式に行っております。桜とは無縁のホールで行われているようですが、この季節らしい光景が見られる日和になって良かったなと思います。
今日はこんな組み合わせで。
刷毛の仕事で霞のようなぼかしを表した着尺に、菱形に意匠化した松を描いた染の塩瀬九寸帯。共に制作はフジモトです。
濃紺地に白がキリッと浮かぶ幾何学的文様に、どうにも抗えない美しさを感じてしまいます。まさに日本の伝統的デザイン力のなせる技。
こちらはハラ文。ちょうど濃い地の染帯が少なくなってきたなと思っていたところに、良いものを勧めてもらいました。今回のような無地に近い感覚の着物にはもちろん、小紋、付下げ等アイテム的にも、また、柄や季節も幅広く合わせることができるのも長所です。