
かわむらの
日々
帯合わせ
明石縮って便利なんじゃない?
昨日の静岡市の最高気温は40度を超えたとか。経験したことがない暑さに身を置くことになって、戸惑っておられる方も多いのではないでしょうか。先日の甲子園の入場行進でも、整列したタイミングで選手たちが水分補給をしていました。「練習中は水を飲むな」と言われた私たちの世代からは隔世の感がありますが、そもそも気温が全然違いますものね。それ以前に「水を飲むな」がとんでもない間違いであったことは今や周知の事実です。
今日の紹介品はこちらで。
十日町吉澤織物の明石縮です。蝉の羽にも例えられる薄さが魅力の織物で、昭和初期に大流行したことでも知られています。
夏着物としてのコーディネートとして、都織物の絽綴八寸帯を合わせてみました。
水に遊ぶメダカたちの姿を表した一品。グレーや紫が効果的に使われ、明石の色とも共通する感覚です。
絽や紗のように隙間を作る織り方と違い、そのまま薄く織り上げる明石縮は、暑い時期が長い近年の日本の気候では、夏以外の着用にも幅広く考えて良いのではと思うことがあります。実際に、昨年の10月あたりもまだ日中は暑く、当店のお客様が勉強会への参加に明石を着用してみたら、とても快適だったと仰っていました。体感に合わせて着るものを選んでいくと、この明石のような生地が意外に重宝することに気付かされます。
時代に合わせて変化が必要なことは、どんな世界でも言われることではありますが、すでにあるものを視点を変えて活用することが大事なのではと考えさせられる一例でした。